この検査を行い、検査結果が陰性であれば将来的に根管内の問題が発生する確率は非常に低くなると考えられますので再治療の可能性を極力減らすことができます。ただし、根管は解剖学的に非常に複雑な形態をしていますので、通常の根管治療では物理的に除去できない所に細菌が残存することもあります。
しかしその場合でも、細菌の数が少なければ、ガッタパーチャをきっちりと詰め、細菌を閉じこめることで将来的に問題が出ないことが多くの研究により確認されていますので、きれいにできるところに細菌を残さないことは重要です。それでも問題が解決できない場合には外科的な処置の適応となります。
また、通常の治療では除去できないしぶとい細菌が検出される場合には、その菌に効果のあるお薬を調べる検査(感受性試験)を行い、その細菌に効くお薬を根管内に適用します。このような場合は治療期間が長くなり、何回か本検査を行う必要があることをご了解ください。