出血を伴う症例写真もございます。苦手な方はあらかじめご注意ください。
被せ物が土台ごと外れたということで来院されました。根の中までう蝕が進行していました。
レントゲンで確認しますと、う蝕が骨の近くまで進行しており、このままでは被せ物を入れることができません。
いきなり手術をすることはできないケースです。このような場合は、歯を引っ張り上げることが必要です。両脇の歯に針金を通し、ゴムを使って簡単な矯正を行います(矯正的挺出といいます)。
ゴムによる矯正治療が終わった時のレントゲン写真です。歯が上に引っ張られて、う蝕の部分が骨より上に出ていることがわかります。
引っ張り上がった歯茎を元の位置に戻すために歯茎を下げる手術を行います。
手術後、歯茎が硬く、健全な状態になるまで十分待ちます。
歯茎が健全な状態になったら、土台を入れ、被せ物を作製します。手術をした歯茎の状態も周りの歯茎と調和が取れており、審美的にも満足のいく結果になりました。
上の前歯の歯茎が不調和で、歯が短く見え、見た目をよくしたいということで来院されました。
歯茎を下げる手術を行う前に、透明の歯のレプリカを作って、手術の指標にします。
歯茎だけではなく、必要最小限の骨も整形して、他の歯とのバランスを取るように手術を行います。
手術後、十分歯茎が治るのを待って、土台を立てます。
仮歯で調整を繰り返し、最終の被せ物(セラミック)を装着します。左右非対称だった歯が、手術をすることで審美感が回復しました。
右上の側切歯(矢印)の歯茎が下がり、根が露出してきたことによる審美障害で来院されました。露出した根の部分は黒く変色しており、歯肉まで黒く透けて見えます。この状態で被せ物だけを変えても審美性は回復できません。
上顎から歯茎の一部を取ってきます。上皮の内側から採取しますので、傷口の痛みはほとんどありません。
特別なメス(マイクロブレード)を使ってポケット内の切開を行います。マイクロスコープを用いて手術しますので低侵襲で出血もかなり少なく行うことができます。
前の歯を3本被せ直しました。黒ずんでいた右上の側切歯(矢印)の歯茎も手術を行うことできれいな歯茎になりました。黒く変色し、露出していた根の部分も歯茎を移植することでカバーされ、審美的に満足のいく結果になりました。
治療前(上の前歯)
お口の中全体に歯周病が広がり、歯が揺れて痛くて噛めないということで来院されました。
治療後10年
すべての歯に歯周組織再生療法で手術を行いました。揺れている歯は繋いで冠を被せました。骨はかなり回復し、見た目もきれいになりました。
治療前(右下)
冷たいものや熱いものがしみるため、神経は取りました。すべての歯が揺れているので、物が噛めない状態でした。
骨は回復して、よく噛めるようになりました。第二大臼歯は倒れていたので、矯正治療で起こしてブリッジにしました。
治療前(下の前歯)
下の前歯も大きく揺れているので前歯で物が噛みきれない状態です。
冷たいものがしみるため神経を取って、冠を繋ぎました。前歯で物が噛みきれるようになりました。
治療前(左下)
残念ながら、左の奥歯は歯周病が重度でしたので、抜歯になりました。
歯周組織再生療法を行った後、大臼歯部にはインプラントを入れました。インプラント治療も歯周病を治してから行うことが原則です。
歯周病の検査を行ったところ、犬歯と第一小臼歯の間に深いポケットと出血が見られました。ポケット値は、8mmという重度の歯周病が疑われます。
レントゲンで確認しますと、犬歯と第一小臼歯の間に深い骨の吸収が認められます。やはり、進行した歯周病でした。
歯周組織再生療法を行いました。骨を再生させるために“エムドゲイン”という特別な薬剤を使い、その上をメンブレンで覆いました。メンブレンは、誠実に骨を再生させるために必要な材料です。
手術後、1年の状態です。ポケットも正常値(2mm)で出血も認めません。
手術後10年のレントゲン写真です。骨は再生され、歯周病が治りました。
右下に入れていたブリッジ周辺の歯茎が腫れて、痛いということで来院されました。ブリッジを外して歯周検査を行いました。
第二小臼歯に重度の歯周病が見つかりました。骨が大きく吸収し、ポケット値も深い状況です。歯も少し動揺していました。
歯周組織再生療法の手術を行いました。第二小臼歯の周囲に大きな骨の吸収が確認できました。十分に炎症を取る処置を行います。
その後、歯周組織の再生に最も有効とされているエムドゲインという薬剤を使います。手術に伴う痛みも軽減することができます。
新しくブリッジを装着して、10年後のレントゲン写真です。その間、定期的にメンテナンスにきていただいています。歯周病も治り、再発もしていません。よく噛めるということで、満足な食生活を送られています。
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