歯周組織再生療法の薬剤リグロスとは?
2018.12.04更新
リグロスは、歯周病で失われた組織や骨を再生させる治療に使われる薬剤です。2016年9月より保険適用となりました。
(それまでは、再生療法に使われる薬剤はエムドゲインという保険適用外の薬剤のみでした。)
歯周病の手術で、歯茎を切って開いた後、プラーク・歯石などを取り除き、
歯周病で失われた部分にリグロスを塗布し、歯を支えている骨の再生を促します。
リグロスの成分は、歯周組織の細胞に対して増殖、遊走を促進させる成長因子です。
その因子の作用により新たに血管を作り、歯周病で破壊された歯周組織の細胞を増やし、分化させることで、歯槽骨などの歯周組織が再生されます。
歯周病の治療は、プラーク・歯石の除去から始まります。 プラークの除去は正しい方法でご自分で毎日ブラッシングを頑張って頂き、歯石の除去は歯科医院にて専門の器具で行います。 歯茎の上の歯石除去をした後は、歯茎の中の歯石の除去を進めていきます。
そうして、歯茎の状態が安定してきた段階で、まだ深い歯周ポケットがある所に手術をしていきます。 歯周病の手術を行う前には、こういった治療が必須になります。
これを歯周基本治療と呼んでおり、歯科衛生士が担当します。
初期治療には通常数カ月を要し、手術の要件を満たしていない場合は、再生療法は適用されません。 また、リグロスの使用には適応症がありますので、すべての症例に使えるわけではありません。 そして、骨が再生してくるかどうかを数カ月間、経過をみていくことになります。 手術をした後も、歯周病の進行を防ぎ、状態を維持していくために、日々のブラッシングや歯科医院での定期的なメンテナンスが必要になってきます。 一部の歯周病は、再生療法の進歩により、治る時代になってきました。
投稿者:
最近のブログ記事
entryの検索
月別ブログ記事一覧
- 2024年9月
- 2024年4月
- 2024年2月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年7月
- 2023年5月
- 2023年3月
- 2022年12月
- 2022年10月
- 2022年8月
- 2022年6月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年7月
- 2021年5月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年4月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年8月
- 2019年6月
- 2019年4月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年7月
- 2018年4月
- 2016年3月
- 2016年2月