歯根端切除術とは
2019.10.09更新
今回は歯根端切除術についてです。
歯根端切除術とは、通常の根の中からの治療(根管治療)では治らない歯に適応されます。
どのような手術かというと、簡単に言えば歯茎をめくって根の先端を切って、そのまわりの病巣を取り除き、根の先からお薬を入れて歯茎を閉じるというものです。
適応としては
①根の先で細い神経の管が枝分かれしており、その管に感染が及んでいる時
②以前治療した先生が、本来の根の管とは違う方向にお薬を詰めている時
③根の先の病気が大きくなり、独立した病気(=嚢胞 のうほう)になっている時
などが挙げられます。
根の中には神経や血管が詰まった管があり、これは太い1本のところから途中で約75%の割合で枝分かれがあります。また、約95%の割合で根の先で曲がっていると言われています。
他院で、膿の袋が大きいから抜きましょうとか、骨が大きくとけているから抜きましょうと言われても、この歯根端切除術で助かるケースは少なくありません。
ただし、一番奥の歯と奥から2番目の歯の一部の根では基本的にこの手術は出来ません。
何故なら、お口に物理的に機械が入らないからです。
なので、お口が大きく開く方とあまりお口が開かない方では手術可能な範囲は変わってきます。
また、上の歯であれば上顎洞(じょうがくどう)という部分に近い場合、下の歯であれば下歯槽管(かしそうかん)という部分に近い場合も適応外になります。
と言っても、もちろん自分で判断することは出来ないので、根の先の病気が治らないので抜歯と言われた方は一度、当院にいらっしゃってください。
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