根面被覆術とは?
2020.09.04更新
8020(ハチマルニイマル)運動という言葉を聞いたことはありますか?
これは日本歯科医師会が推進している運動のことで、80歳で20本以上自分の歯を保とうという運動です。これは「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。
そうした取り組みのもと、歯科医療の進歩と患者様の口腔衛生に対する意識の向上によって、近年歯の寿命は伸びています。
ただし、歯が長い期間残るからこそ出てくる問題もあります。
「最近ハグキが下がった」「歯が長くなったような気がする」
そんなことを感じることはありませんか?
加齢に伴い、ハグキが下がることで露出する歯の部分はムシ歯になりやすく、また知覚過敏などにも注意が必要です。
そういった事でお困りなのであれば、適応症例に限度はありますが、ご自身の上あごからハグキを移植することで、露出した歯の部分を被覆出来る事があります。歯肉退縮の分類としては【ミラーの分類】が用いられることが多いです。
上図の【ミラーの分類】クラス1・クラス2では根面を歯肉で被覆出来る可能性が高いです。【ミラーの分類】クラス3では根面を歯肉で被覆できる可能性は低く、クラス4においてはほとんど期待できません。
つまり、適応症例をきちんと見極めて行うことが大事です。
手術の術式やご自身のハグキが適応になるかなど、ご興味・ご関心がございましたら一度お気軽に担当医までお尋ねください。
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