抜髄と断髄について
2019.06.04更新
むし歯が深いので神経を取りますね。
と言われた方も多いのではないですか?
果たして、その神経は本当に全て取らなければなかったのでしょうか。
もしかすると残せた神経かもしれません。
神経を全て取ることを抜髄(ばつずい)、
神経の上の一部だけを取ることを断髄(だんずい)と言います。
一昔前までは感染があり炎症が広がっている神経は全て取る=抜髄という考え方だったのですが
最近では感染のある神経だけを取り、炎症のない神経は残す=断髄という考え方が
主流になってきています。
もちろん、断髄の適応症は限られています。
断髄の適応症
①治療前に神経が生きていること
②少ししみる、少し痛む程度であること
③神経の表面から新鮮な出血があること
④その出血が薬によってきちんと止まること
⑤歯茎の下までむし歯がいっていないこと
⑥歯周病で周りの骨が吸収されていないこと
が挙げられます。
上記を満たしていれば、
例え神経を取らなければならない状態であっても
抜髄ではなく断髄が適応になることがあります。
断髄を行う際にMTAというセメントを用います。
このMTAの詳しいことはこちらをご覧ください。
しかしMTAは保険がきかない自費診療になります。
興味のある方は担当医にぜひお尋ねください。
投稿者:
最近のブログ記事
entryの検索
月別ブログ記事一覧
- 2024年9月
- 2024年4月
- 2024年2月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年7月
- 2023年5月
- 2023年3月
- 2022年12月
- 2022年10月
- 2022年8月
- 2022年6月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年7月
- 2021年5月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年4月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年8月
- 2019年6月
- 2019年4月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年7月
- 2018年4月
- 2016年3月
- 2016年2月