ドクターからの豆知識

白い被せ物の保険適用と保険適用外の材質の違い

2020.01.14更新

歯の虫歯治療や根管治療をした後に、被せ物をすることがあります。
被せ物にはいくつか種類があり、保険が適用のものと保険が適用でない物があります。
前歯(前から1、2、3番目の歯)は保険適用でも保険適用外でも白いものを被せますが、材質が全く異なるものになります。
また、小臼歯(前から4、5番目の歯)も最近では保険適用で白い被せ物が認められています。

前歯に被せる保険適用のものは硬質レジン前装冠といいます。
内側は金銀パラジウム合金の素材の金属で、表の外から見える部分にのみレジン(プラスチック)が貼り付けられているかぶせ物です。
硬質レジン前装冠は、保険がきくので治療費が安価ではありますが、白い部分はプラスチックなので、長年使用していると唾液を吸収して変色したり、擦り減ってきたりします。また内側が金属なので、保険の金属は緩みやすく、金属アレルギーを起こすことがあり、歯茎がやせてきた時には歯の根元部分に金属の黒いラインが見えてくることがあります。

前歯に被せる保険適用外のものの一つにジルコニアセラミッククラウンがあります。
内側は白くて硬いジルコニアを使用し、表の部分は透明感のあるセラミックを使用した素材です。
ジルコニアはセラミックの一種で、非常に高い強度を持っています。
また、天然歯に近い見た目になります。
その他にも身体に馴染みやすい素材なので金属アレルギーの心配もほとんどありませんし、汚れが付きにくく、長年の使用でも変色しにくく審美的に優れているという利点があります。

保険適用外の被せ物にはもう一つオールセラミッククラウン(e-max)があります。
透明感のあるセラミックだけで作られたかぶせ物なので、天然歯に最も近い色合いに出来ます。
利点はジルコニアセラミッククラウンとほぼ同じですが、ジルコニアよりも強度は劣り、術者のテクニックにより見た目や持ちに差が出てきます。

小臼歯(前から4、5番目の歯)に保険適用の白い被せ物はCAD/CAM冠といいます。
セラミックとプラスチックを混ぜた素材の被せ物で、金属アレルギーの心配がないのですが、色が単調で、年数が経つと若干変色してきます。

前歯、小臼歯の白い被せ物には保険適用と保険適用外があるため、それぞれの利点欠点を理解したうえで素材を選択するのが良いでしょう。
わからない時や迷っている時はドクターに相談して下さい。

投稿者: 医療法人宝樹会 福西歯科クリニック

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