《院長セミナー活動》平成29年9月23~24日 第47回 日本口腔インプラント学会
2017.09.26更新
第47回 日本口腔インプラント学会 シンポジウム(仙台)
平成29年9月23日(土)、24日(日)に仙台において第47回日本口腔インプラント学会が開催されました。
日本口腔インプラント学会は、数ある歯科の学会の中でも会員数が1万人を超える歯科最大の学会で、
毎回4,000名を超える先生方が参加されます。
最近のインプラント治療は、安全性も確立され、今まで入れ歯で苦しんでいた患者さんにとっては最新の治療として注目を浴びています。
しかし、その一方、十分な知識や技術のない歯科医師が行うことで、少なからずトラブルが生じていることも事実です。
さらに、安易に歯を抜いて、インプラントを勧めるケースも多く見受けられ、
我々歯科医師の本来の役割である“できるだけ歯を残す”努力が希薄になってきていることも否めません。
今回の学会では、いくつかのシンポジウムが組まれ、その一つに「インプラント治療おける抜歯基準の再考」
というテーマが取り上げられ、
講演してきました。私は、日本歯内療法学会の推薦を受け、「穿孔歯の保存の可能性を探る」というタイトルで、
抜歯と診断された歯も多くのケースで保存できることをお話ししました。
また、他の演者の水上先生(九州大学臨床教授)は、日本歯周病学会の推薦を受け、重度の歯周病であっても救えることを解説され、
林先生(大阪大学教授)は、日本保存学会の推薦を受け、破折した歯でもケースによっては保存可能であることを力説されました。
メインホールでの開催で、1,000名を超える先生方に聞いていただき、
有意義なシンポジウムになりました。
最後に壇上で多くの質問にもお答えする場が設けられ、
会場が一体になって抜歯基準はどこにあるかについて考える貴重な機会であったと思います。
仙台は、すっかり秋本番の涼しさで、名物の牛タンをいただきました
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