
当院では、患者の皆様に安心して治療を受けていただくために
タービンなどの治療器具を患者様ごとに交換し、
しっかり洗浄した上での滅菌処理を行っております

近頃、「切削器具使いまわし」の歯科医院がほとんど、というニュースが情報番組でも多く取り上げられ、
話題となっていますね。実際にきちんと滅菌管理できている歯科医院は残念なことに全体の三割にもみたないといわれています。
タービンは、歯には直接触れませんが、治療の際には口に入れるため少なくとも唾液や血液が付着します
ところが歯科医院のほとんどは消毒液でふき取って使うそうです。
では、器具の使いまわしをすると、どんなことが起こるのでしょうか?
HIV、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ヘルペスウイルスなどに感染する可能性があります。
これらは唾液や血液を介して感染するウイルスです。
海外では実際に歯科医院で治療を受けB型肝炎に感染したというケースもあるそうです。
歯を削った際に飛び散る切削粉塵や唾液は器具の内部にも付着します。
ふき取るだけではすべてを取り除くことは不可能です。
新しいタイプのものには逆流防止機能がついているものがほとんどですが「新しいのは逆流しないから滅菌しなくても大丈夫」というわけではありません。
細菌の潜伏力は根強く生き続けます。
しかしながら切削器具は安価なものではなく、一本数十万円もします。
その理由で数を常備できる歯科医院さんが少ないといわれています
当院は、一日約100人前後の患者様にお越しいただいております。
一人ひとりに滅菌されたハンドピースを使うために、多くのハンドピースを常備しています。
さらに注油機4台、滅菌機も大きいものも含め4台完備しています。
どんなに忙しくても
日中作業の合間に滅菌工程を繰り返し行っています。

ハンドピース注油機でヘッド部から内部まで十分にオイルを注入させ、排出し、しっかりと行き渡らせます。
その後、ヨーロッパ13060基準クラスSに適合されている小型高圧蒸気滅菌器にて高温滅菌をします。

高温ヒーターにより、チャンバー内部を全壁から一気に温めます。

庫内のスペースを最大限に活用できるよう工夫された内部です。
滅菌物が重なり合わないように効率の良い配置が可能で、
一度に最大12本のハンドピースを数十分で滅菌できます。
ハンドピースの本数が多い当院では欠かせない機器です。
患者様の見えないところではありますが「院内感染」を未然に防ぐため
患者様のため、治療に携わる医師やスタッフのために様々な対策を行っています。