喫煙は歯周病に対してどれくらい影響があるの?
2019.08.19更新
喫煙と歯周病って関係あるの??
そう思われている患者様は案外多いのではないでしょうか?(特に喫煙者の方々)
厚生労働省では、2016年に「タバコによる喫煙者本人への影響」として、歯科疾患との因果関係の評価を行いました。
その結果、喫煙と歯周病の関連はレベル1(科学的証拠は、因果関係を推定するのに十分である)と判定しています。
(詳しくは「喫煙と健康」厚生労働省のホームページをご覧ください)
また、喫煙本数が多くなるほど、喫煙年数が長くなるほど歯の喪失のリスクは高くなることも確認されています。
喫煙者特有のお口の状況で一番厄介なのは、「出血が少ない」ことです。
ニコチンの血管収縮作用によってお口の中の毛細血管は収縮し血液量の減少、ヘモグロビン量および酸素飽和度の低下を起こします。
本来、炎症があるところでは「出血」が見られますが、喫煙者の歯グキは毛細血管の収縮に伴い出血が少なく、歯周病の発見を遅らせます。
また、ニコチンは免疫機能に対しても抑制的に作用する為、歯肉の治癒に対しても悪影響を及ぼします。
つまり、病気にかかりやすく治りにくい体になってしまうのです。
近年では受動喫煙の影響についても盛んに報道がありますが、
タバコから「大切な人だけでなく、その周囲を守る」ためにも、歯科衛生士による禁煙支援をはじめとした歯周炎疾患に対する歯周基本治療を一度受けられてみてはいかがでしょうか?
来院お待ちしております。
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